無題

飛ぶなら空を向いて飛びたい
迫り来る地面を見るよりも広い夜の空なり眩しい太陽なんかを見て目眩とかしたりして気を亡くしたい
ジェットコースターやバンジージャンプで証明されたと思うけど、人は高いところから落ちても滅多に気絶したりはしないだろうから。

そういう講釈垂れた夢を見まして
棺桶に入った自分は一人一人に謝り歩いておりました。
ごめんね、嫌になったとかっていうか、どっちかっていうと割と満足してしもてん、これ以上を考えられへんしこれ以上の壁は乗り越えられへんと思ったしやったら今でもええんちゃうかなって、ごめんな。

そんな、ようなことを迷々申し立て
意識を得た時には瞼の皺から塩水を注いでおりました。

調子は良いはずなんですけど何がそんなに事足りないのでしょうか。
常、気持ちと思考はバラ売りされており、組み合わせがズレてしまうと体力を削られてしまい、まるで高性能処理を止めてしまうハイテクノロジーになってしまいます。

ハイテクノロジーで、賢く感じたのは
手に負えぬことがあらば、止まり、最初から演算するところでございます。
己が、今一つと感じるのは
手に負えぬまま進み、ぶつかり、演算すら出来なくなるところでございます。